こんにちは!かづきです。株価見て一喜一憂しないようにとはわかっていても、やっぱり株価戻ってきてたら安心感でてきちゃいますよね・・・衝動的にならなくてよかったと思います・・・さあ今回もいきましょう!
PER(株価収益率)とは
PER(Price Earnings Ratio)は、株価が企業の利益に対して何倍かを示す指標です。株価が企業の収益力と比較して割高か割安かを判断するための最も基本的な指標といえます。
計算式:
PER = 株価 ÷ 1株当たり純利益(EPS)
例えば:
- A社の株価:2,000円
- A社の1株当たり純利益(EPS):100円
- PER = 2,000円 ÷ 100円 = 20倍
これは「A社の株価は年間利益の20倍」という意味になります。言い換えると、単純計算では投資回収に20年かかることを示しています(実際には利益の成長などで変わります)。
PERの見方:
- 低いPER(一般的に15倍以下):割安と判断される可能性
- 高いPER(一般的に30倍以上):割高と判断される可能性、または高い成長期待
ただし、PERの適正値は業種によって大きく異なります。安定した公共事業などは低めのPERが普通で、高成長のIT企業などは高いPERでも「適正」とされることがあります。
PERだけで判断する際の注意点:
- 一時的な特別利益・損失で利益が変動している場合は要注意
- 景気変動の影響を受けやすい業種は、複数年のPERを見るべき
- 赤字企業のPERは計算できない(分母がマイナスまたはゼロ)
配当利回りとは
配当利回りは、株価に対する年間配当金の割合を示す指標です。株式投資からどれだけの配当収入が期待できるかを表します。
計算式:
配当利回り(%) = 1株当たり年間配当金 ÷ 株価 × 100
例えば:
- B社の株価:3,000円
- B社の1株当たり年間配当金:90円
- 配当利回り = 90円 ÷ 3,000円 × 100 = 3.0%
これは「B社株式に投資すると、投資額に対して年間3.0%の配当収入が得られる」ということを意味します。
配当利回りの見方:
- 日本企業の平均:約2%前後
- 高配当株:3%以上が一般的な目安
- 超高配当株:5%以上(ただし持続可能性に注意)
配当利回りは「定期預金の金利」と比較されることが多い指標です。例えば、定期預金の金利が0.01%程度の時代に3%の配当利回りがあれば、インカム投資家にとって魅力的な投資対象となります。
配当利回りだけで判断する際の注意点:
- 高配当≠良い企業(業績悪化時の無理な配当維持に注意)
- 株価下落で見かけ上の配当利回りが高くなることがある
- 企業の成長投資を犠牲にした高配当は長期的にはマイナス
時価総額とは
時価総額は、企業の市場価値を表す指標です。株価に発行済株式数を掛けて計算されます。
計算式:
時価総額 = 株価 × 発行済株式数
例えば:
- C社の株価:5,000円
- C社の発行済株式数:1億株
- 時価総額 = 5,000円 × 1億株 = 5,000億円
これはC社全体の市場評価額が5,000億円であることを意味します。
時価総額の分類目安(日本市場の場合):
- 大型株:時価総額3,000億円以上
- 中型株:時価総額500億円〜3,000億円
- 小型株:時価総額500億円未満
時価総額は、企業の「規模」を示す最も一般的な指標です。時価総額が大きいほど、一般的に企業の安定性や流動性(売買のしやすさ)が高いとされます。
時価総額を見る際のポイント:
- 企業の規模感や業界内での位置づけがわかる
- 株価の変動で日々変わる値(固定的な指標ではない)
- 企業の実力を直接示すものではない(バブル的な株価上昇もある)
株価チャートの基本的な見方
株価チャートは、株価の推移を視覚的に表したものです。時間の経過とともに株価がどう動いたかを一目で把握できます。
チャートの種類
ローソク足チャート(日本発祥のチャート)
- 最も一般的に使われるチャート
- 始値・高値・安値・終値の4つの価格情報を表示
- 陽線(上昇・白または赤)と陰線(下落・黒または青や緑)で表現
- 一定期間(1日、1週間、1ヶ月など)の値動きを1本のローソクで表す
ライン(折れ線)チャート
- 終値のみを線で結んだシンプルなチャート
- 全体の流れを掴みやすい
チャートの時間軸
- 日足チャート:1日単位の値動き(中長期投資向け)
- 週足・月足チャート:より長期的なトレンドを把握
- 分足チャート:短時間の値動き(短期売買向け、初心者は参考程度に)
チャートから読み取れる情報
トレンド(相場の方向性)
- 上昇トレンド:高値と安値がともに切り上がっていく状態
- 下降トレンド:高値と安値がともに切り下がっていく状態
- レンジ相場:一定の範囲内で上下動を繰り返す状態
サポート(支持線)とレジスタンス(抵抗線)
- サポートライン:株価が下がってきても反発する価格帯
- レジスタンスライン:株価が上がってきても突破できない価格帯
出来高(売買高)
- チャートの下部に表示されることが多い
- 株価の動きに対する市場参加者の関心度や確信度を表す
- 大きな出来高を伴う値動きは信頼性が高い
チャートを見る際の初心者向けポイント
- 長期チャートから見る
- まず5年〜10年の長期チャートで大きなトレンドを把握
- その後、1年、3ヶ月と徐々に短期のチャートを見る
- 価格だけでなく出来高にも注目
- 出来高が増加する場面は重要な局面のことが多い
- 特に、長期の下落後に出来高を伴って反発した場合は注目
- 極端な動きには要注意
- 短期間での急騰・急落には過熱感や売り込まれすぎの可能性
- 特に、急騰後は利益確定売りが出やすい
- 指標と組み合わせて見る
- PERが高いときの高値圏、PERが低いときの安値圏など
- 配当利回りの高い安値圏は買い場の可能性
その他の基本的な指標
EPS(1株当たり利益)
EPS(Earnings Per Share)は、企業の純利益を発行済株式数で割った値です。PERの分母となる重要な数値です。
計算式:
EPS = 当期純利益 ÷ 発行済株式数
例:
- 当期純利益:100億円
- 発行済株式数:1億株
- EPS = 100億円 ÷ 1億株 = 100円/株
EPSの成長率は企業の成長性を測る重要な指標です。EPSが継続的に増加している企業は、株価も長期的に上昇しやすい傾向があります。
配当性向
配当性向は、企業の純利益のうち何%を配当として株主に還元しているかを示す指標です。
計算式:
配当性向(%) = 1株当たり配当金 ÷ EPS × 100
例:
- 1株当たり配当金:30円
- EPS:100円
- 配当性向 = 30円 ÷ 100円 × 100 = 30%
これは「企業が稼いだ利益の30%を配当として株主に還元している」ことを意味します。
配当性向の見方:
- 低い配当性向(30%未満):成長投資を優先、または株主還元に消極的
- 中程度の配当性向(30〜50%):バランスの取れた株主還元
- 高い配当性向(50%以上):株主還元を重視、または成長投資の機会が少ない
まとめ
投資判断に必要な基礎指標を理解することは、株式投資の第一歩です。特にPER、配当利回り、時価総額、チャートは初心者が最初に押さえるべき重要な指標です。
これらの指標を単独で見るのではなく、複合的に分析することで、より良い投資判断ができるようになります。
例えば:
- PERが業界平均より低く、配当利回りが高い銘柄
- 長期的にEPSが増加傾向にあり、配当も増加している銘柄
- チャートで下落が一巡し、出来高を伴って反発し始めた銘柄
などは投資候補として検討する価値があるかもしれません。
今日もありがとうございました!
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