企業分析の基礎:投資判断のための重要指標

こんにちは!かづきです╰(*°▽°*)╯

簿記の本読み始めましたが、これ見たことある!がいっぱい出てきて少し楽しいです。

今の自分は何が自分にとっての正解なのか模索中です・・・

悩んでばかりもいられないですし行きましょう!

PBR(株価純資産倍率)とは

PBR(Price Book-value Ratio)は、株価が企業の純資産(自己資本)の何倍かを示す指標です。企業の資産価値と比較して株価が割高か割安かを判断するのに役立ちます。

計算式:

PBR = 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)

例えば:

  • D社の株価:1,500円
  • D社の1株当たり純資産(BPS):1,000円
  • PBR = 1,500円 ÷ 1,000円 = 1.5倍

これは「D社の株価は純資産の1.5倍」という意味です。

PBRの見方:

  • PBR < 1倍:理論上、会社を解散して資産を売却した方が価値が高い状態
  • PBR = 1倍:株価が会社の純資産と同じ価値
  • PBR > 1倍:将来の成長性や収益力に期待が織り込まれている状態

PBRは業種によって適正水準が大きく異なります。例えば、不動産や銀行など資産を多く持つ業種は低いPBRが一般的です。一方、IT企業など知的資産が中心の企業は高いPBRでも「適正」とされることがあります。

ROE(自己資本利益率)とは

ROE(Return On Equity)は、企業が株主資本(純資産)をどれだけ効率的に活用して利益を生み出しているかを示す指標です。

計算式:

ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本(株主資本) × 100

例えば:

  • E社の当期純利益:50億円
  • E社の自己資本:500億円
  • ROE = 50億円 ÷ 500億円 × 100 = 10%

これは「E社は株主資本を10%の効率で利益に変換している」という意味です。

ROEの見方:

  • 低いROE(5%未満):資本効率が悪い可能性がある
  • 中程度のROE(5〜10%):平均的な資本効率
  • 高いROE(10%以上):資本効率が良い

長期的に高いROEを維持できる企業は、株主資本を効率良く活用して成長していると言えます。しかし、極端に高いROE(20%超など)は持続可能性に疑問がある場合もあります。

財務諸表の基礎

財務諸表は企業の財政状態や経営成績を示す重要な資料です。主な財務諸表には以下の3つがあります。

1. 貸借対照表(バランスシート)

企業の特定時点における財政状態(資産・負債・純資産)を表します。

資産の部(会社が持っているもの)

  • 流動資産:現金、売掛金、棚卸資産など(1年以内に現金化できる資産)
  • 固定資産:建物、機械、土地、投資有価証券など(長期的に使用する資産)

負債の部(会社が返済義務を負っているもの)

  • 流動負債:買掛金、短期借入金など(1年以内に返済すべき負債)
  • 固定負債:長期借入金、社債など(返済期間が1年超の負債)

純資産の部(会社の真の価値=資産-負債)

  • 資本金、資本剰余金、利益剰余金など

チェックポイント:

  • 自己資本比率(純資産÷総資産):50%以上あると財務基盤が安定
  • 流動比率(流動資産÷流動負債):200%以上あると短期的な支払い能力は良好

2. 損益計算書(P/L)

一定期間(通常は1年間)の経営成績(収益・費用・利益)を表します。

主な項目:

  • 売上高:商品やサービスの販売による収益
  • 売上総利益(粗利):売上高-売上原価
  • 営業利益:売上総利益-販売費及び一般管理費
  • 経常利益:営業利益±営業外収益・費用
  • 当期純利益:経常利益±特別損益-法人税等

チェックポイント:

  • 売上高の成長率:前年比でプラス成長しているか
  • 営業利益率(営業利益÷売上高):10%以上あると収益性が高い
  • 当期純利益の安定性:毎期安定して利益を計上しているか

3. キャッシュフロー計算書

一定期間の現金の流れを3つの活動に分けて表します。

営業活動によるキャッシュフロー

  • 本業からのお金の流れ(プラスが基本)

投資活動によるキャッシュフロー

  • 設備投資や資産売却などによるお金の流れ(成長企業はマイナスが一般的)

財務活動によるキャッシュフロー

  • 借入・返済や配当支払いなどによるお金の流れ

チェックポイント:

  • 営業CFがプラス:本業で現金を生み出せている
  • フリーCF(営業CF-投資CF)がプラス:自己資金で投資ができる余裕がある
  • 営業CFが純利益を上回る:利益の質が高い(粉飾の可能性も低い)

業種別の特性

投資判断をする際は、業種ごとの特性を理解することが重要です。同じ指標でも業種によって評価が異なります。

製造業

  • 特徴:設備投資が大きく、固定費用が高い傾向
  • 注目すべき指標
  • 営業利益率:利益率の高さは競争力を示す
  • 設備投資の効率性:投資に対するリターン

小売業

  • 特徴:在庫回転が重要、利益率は低めだが回転率で稼ぐ
  • 注目すべき指標
  • 既存店売上高:店舗の収益力を測る
  • 粗利益率:仕入れ力の強さを示す

金融業

  • 特徴:他業種と財務構造が大きく異なる
  • 注目すべき指標
  • ROE:金融機関の収益性の基本指標
  • 自己資本比率:財務健全性の指標

IT・サービス業

  • 特徴:物理的資産が少なく、人材が重要
  • 注目すべき指標
  • 売上高成長率:成長性の指標
  • 従業員一人当たり利益:生産性の指標

まとめ

企業分析の基礎となる指標や財務諸表を理解することで、より深い投資判断ができるようになります。特にPBRとROEは、企業の資産価値と資本効率を測る重要な指標です。

財務諸表からは企業の財政状態や経営成績の実態を読み取ることができ、単なる株価の動きだけでなく、企業の本質的な価値を見極める力が身につきます。

また、業種ごとの特性を理解することで、同じ数値でも異なる評価をすべき場合があることを認識しておくことが大切です。

難しい漢字や英語もあり無理かもって感じるかもしれませんが一つずつでも頑張りましょう!

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